運動は脳にいい影響を与える

みなさんどもーー。みのっち先生です。
なかなかの暑さが続いてますが、うまく乗り切れてますかー?こんな時期でも、工夫しながら体を動かすことは大事ですからね。

というわけで、今回は「運動脳」という本を読んだのでご紹介していきたいと思います!なかなか面白い本で、個人的にはとても楽しく読めて勉強になったなと思います。



↑ こんな表紙の本です。本屋さんとかで見たことありませんか?著者はアンデシュ・ハンセンさん、スウェーデンの精神科医です。本国のスウェーデンでは67万部、日本でも26万部の売り上げがある本です。

人の脳は、今も昔もほぼ変わらない


原始時代の人類は動くことで生活をしていた。体を動かして狩りをしたり、危険から逃れたり、そうやって生き延びてきたため、本質的に人の身体は動くことに適したつくりになっている。だからこそ、身体を動かすことによって脳に血流が多く流れ、集中力が高まったり感情のコントロールがしやすくなるなど、脳の働きもスムーズになる。

しかし、近年では動かなくてもほとんどのことが済ませられる時代。あれだけ動かないと食料が手に入らなかったものが、今では近くのスーパーで簡単に手に入る。むしろ、インターネットで自宅まで届けえてもらうことも可能である。こうなると、動くようにつくられた身体や脳の機能は当然悪くなり、今の現代病につながってくる。

つまり、身体をもっと動かすことを意識すれば、私たちの脳は今よりずっと効率よく働いてくれるのです。

脳のストレスを取り払う


みなさんも常日頃、何かしらのストレスを抱えていることでしょう。ストレスが全くない生活などなく、このストレスの大きさによって精神的に苦しくなり、気分が上がらないことも多々あるでしょう。

ストレス反応のおおもとは脳の「偏桃体」であり、緊張や何かしらの刺激を感じると偏桃体が刺激され、副腎は”コルチゾール”というストレスホルモンを放出する。これにより身体が何かしらの反応を起こし、ストレスを感じるようになる。

しかし、この偏桃体からのストレス反応を緩和してくれるブレーキシステムがあり、それが脳の「海馬」と「前頭葉」と呼ばれる部位である。この2つはストレス反応を抑制する働きがあるが、慢性的にストレスを抱えすぎると徐々に萎縮しやすくなると言われている。こうなると当然、ストレスを緩和しにくくなる。

そこで大事になるのが「運動すること」である。身体を動かすことによって海馬と前頭葉が強化され、思考領域や気分の安定、さらに記憶力や集中力の向上などにもつながるのである。そして研究によれば、運動すると海馬も前頭葉も成長して大きくなるため、ストレスにより強くなれるのです。

私たちの感情を左右する神経伝達物質「セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン」。この3つは集中力や意欲、意思決定などの認知能力にとっても欠かせない物質であり、欠乏すると気分が低下しやすく、うつ病にもなりやすい。そして3つの物質とも運動によって分泌量を増やすことができ、薬と違って徐々に分泌量が増し、かつノーリスクでこの3つの分泌量を増やすことができるのです。

どんな運動をしたらいいのか?


具体的に何をすれば最も効果があるかは、絶対的なプログラムは今のところ存在しない。しかし、運動は薬以上の効果を証明できているのは、多くの研究結果から裏付けされている。
参考とするならば、ストレスの緩和が目的なら筋トレよりもランニング・水泳・サイクリングなどの有酸素運動がおすすめ。最初は約20分ほどから始め、慣れたら30~45分を目指そう。

そして、気分が上がらない・疲労感が抜けないなどといった時は、これも同じく有酸素運動が適していると言われている。大事なのは「心拍数を上げる」ということ。これにより、身体の血液循環が良くなり、脳への血流量も増え、気分などの改善につながることでしょう。
これを週3回程度行い、もちろんなるべく長期間継続して行うことが効果の持続・向上につながります。

とはいえ、いきなり心拍数が上がる運動を20分~45分を週3回は、現実的になかなかハードルが高いと思います。なので、まずは簡単に10分程度のウォーキングから始めて、徐々に頻度・時間・強度を上げればいいかと思います。


運動に少しでも興味が湧いた方は、ぜひ一度この本を読んでみてください。一般の人にもとても読みやすく簡単に解説してくれています。そして、すぐに運動を始める!という行動を起こすことが大事です。


もちろん、自宅で簡単な筋力トレーニングから始めるのも何の問題もありません。それだけ身体を動かすということは、精神的にも身体的にもいい影響を与えてくれるということなんです。
身体を動かすことが健康につながるのは、原始時代から受け継がれてきた生存本能なのです。

ぷちアドバイス

運動は何より続けることが大事。短期間の目先の効果を求めると挫折します。長期的に考えて、少しずつ効果があらわれてくるのを気長に待ちましょう。これが運動を継続するための秘訣です。

by みのっち



運動は早めに始めて長く続けることで、たくさんの恩恵を受けれますよ。普段から歩いたり階段をつかったりと、少しでも身体を動かすことを心がけましょう。その積み重ねが将来の自分の身体をつくりますよ。


以上、みのっちでした。

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