【人工甘味料は使い方次第】人工甘味料の過剰摂取には要注意。その理由と有効な活用方法について解説

こんにちは、みのっちです。最近は、低カロリーやカロリーオフの商品が多数スーパーなどで見かけるようになりました。これは、ダイエットや筋トレをする人が増えたため、こういった商品の需要が高まっているからです。

基本的に人が美味しいと感じるものは、カロリーが高い傾向にあります。しかし、低カロリー商品でも実際に食べるとめっちゃ美味しかったりします。そのトリックは「人工甘味料」にあります。

前回、「人工甘味料の知識や種類や特長」などについての記事を書きました。こちらに、人工甘味料についての基礎知識を簡単に解説しています。まだ、読んでいない方は是非あわせてお読みください。

一方で、人工甘味料って体に悪いんじゃない?と不安に思っている方も多いはず。結論として「良くもあり、悪くもあり」という感じです。その理由について今回は解説していきます。一概に全否定するのでなく、正しい判断により賢く上手く利用すればダイエットの強い味方になってくれます。

本記事でわかること

1.人工甘味料が体に悪い点
2.人工甘味料が体に良い点
3.人工甘味料を摂取して大丈夫なのか?


上記のようなことが本記事でわかります。それでは早速いきましょう。


人工甘味料が悪い点

人工甘味料は、基本的には厚生労働省での安全性は認められてる成分だが、やはり少なからず悪影響になる点も存在する。それについて、以下に詳しく解説します。

肥満への影響(心理的要因)

人工甘味料は、砂糖の何百倍もの甘さを出すことができ、苦みが少なく甘みが持続することが特長としている。そのため、より強い甘さを出したり持続して感じさせることができるため、特に甘い物が好きな人にとっては依存しやすくなります。

でも、甘いにも関わらず低カロリーのお菓子や飲料という油断が生まれ、量を気にせず飲み食いしてしまうことも多い。こうなると、カロリー自体はそこまで摂取してなくても人工甘味料自体は過剰摂取してることになります。

こういった心理的側面からも依存しやすかったり、気の緩みから過剰摂取になると、人の体にとって悪影響となるでしょう。

肥満への影響(生理的要因)

人工甘味料は、体内の生理的な反応によって悪影響を与える可能性もあるとされている。

本来、人の体内反応として食事の中で「甘味の感覚・血糖値の上昇」が脳に条件付けされている。人工甘味料は血糖値の上昇が起こらないため、脳が異変を感じてもっと食べるよう食欲を促進する。これにより、逆に太りやすくなるとされている。

また、人工甘味料の強い甘みに慣れると甘味に対する感覚が鈍麻し、より強い糖質を摂取する可能性もある。高級な肉に味が慣れたら、安い肉が食べれなくなるのと同じ感じです。

糖代謝への影響

通常は糖分摂取後に血管内に吸収され、インスリンの分泌により糖を肝臓や筋肉に運ぶため、血糖値は正常に保たれる。

しかし、人工甘味料摂取後は甘味を感じるのでインスリンは分泌されるが、カロリーはないため血管内に糖はありません。そのため、インスリンは血管内の少ない糖を運搬してしまうため、一時的に低血糖になります。

低血糖になると脳は生命の危機として空腹信号を出し、食欲を促進させて空腹を満たそうとする。だから、人工甘味料の摂取により食欲は増加してしまうのです。

そして、インスリンは血糖が高くなると分泌されるが人工甘味料は血糖が上がらないため、次第にインスリンを分泌しなくなる。こうなると、本当に糖分を摂取して血糖が上がった時もインスリンが分泌をしなくなります。

インスリンの分泌が低下すると血糖値を維持できず、糖尿病のリスクが高くなってしまいます。

腸内環境への影響

人工甘味料の多くは難消化性・難吸収性であるため大腸にまで到達し、下痢や腸内環境に負の影響を及ぼすことが指摘されています。

マウスに人工甘味料の一つであるサッカリンを投与した実験では耐糖能異常(血糖を正常に保つ能力)を認めており、ブドウ糖を投与されたマウスと比較すると、両者は異なった腸内細菌叢(腸内フローラ)の分布を示した。

また、サッカリン投与マウスの耐糖能障害に対して抗生剤を投与すると症状改善がみられ、サッカリン投与マウスの腸内細菌を無菌マウスに移植すると、無菌マウスも耐糖能異常を起こしたという研究結果がある。詳しくは「人工甘味料と糖代謝」をご参照ください。

このことから、人工甘味料はカロリー自体はなくても腸内環境を変化させ、それが糖代謝の以上などにつながる可能性もある。


人工甘味料が良い点

一方で、商品として広く使われているため、当然人工甘味料を利用することで良い点もある。それについて詳しく解説します。


摂取カロリーを抑えられる

人工甘味料は、砂糖に比べて少量で同じ甘さを出せたり、ノンカロリーの成分もあるため、圧倒的にカロリーを抑えることができるのが最大のメリット。

ダイエットは、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが大事で、特に過剰摂取が肥満の原因につながる。甘い物がやめられない人はどうしても食べたくなるが、そういった時に人工甘味料の入った低カロリー商品が強い味方となります。

痩せるかどうかは、「いかに摂取しないか」と「いかに運動により消費をするか」によって決まります。すぐに食事改善が難しい人は、低カロリー商品から選択していくようにするといいでしょう。

血糖値の上昇を防げる

血糖値の上昇は肥満につながります。なぜなら、糖を摂取するとインスリンの働きによって脂肪細胞にも吸収されるからです。基本的に肝臓と筋肉に取り込まれるが、余分に摂取された糖は脂肪として蓄積され、緊急時のエネルギー源として利用するよう貯蔵するのです。

しかし、ダイエット中でも元々たくさん食べていた人が急な食事制限をするとお腹が空きますよね。でも以前と同じ量を食べてたらまた太ります。そこで活躍するのが低カロリー商品となり、人工甘味料は血糖値の上昇が起こらないため、低カロリー商品を摂取しても脂肪として蓄積されることもほとんどありません。

ダイエットとの関係性

低カロリーと血糖値の上昇を防ぐという2つの点は、ダイエットにはとても有効となります。太るということは、摂取カロリーが過剰に上回ってる状態です。それが長期的に蓄積されていくと過脂肪となるのです。

そのため、いかに摂取を抑えるかが減量においてはとても重要。摂取を抑えるということは、血糖値の急上昇も抑えられるということ。これにより、体脂肪の蓄積を低下させることができるのです。

このように、ダイエットの面でも有効であり、健康面でも糖尿病や肥満の改善・予防などにも期待されています。


総合的な判断として

人工甘味料は、メリット・デメリットがありますが、低カロリーな魅力的な商品もたくさんあります。ダイエット中の方はつい手を伸ばしたくなりますよね?でも、不安に思ってる方も多いはずです。前述した良い点・悪い点を理解した上で、どうすればいいのか?について以下に解説します。

人工甘味料の摂取はしない方がいい

結論からまず言いますね。どちらかと言えば、人工甘味料は摂取しない方がいいでしょう。理由としては、低カロリーで食べ物を食べられるだけがメリットだから。ただし、絶対ではありません。

あくまで個人的見解だが、やはり体に悪影響な面をどうしても拭いきれない点が多い印象。本当に体に良い影響ばかりで低カロリーならば、病院で主流で使ってもおかしくないはずだし、全ての砂糖食品を人工甘味料にしててもいいはず。

では、なぜここまで人工甘味料の商品が増えてきているのか?それは、低カロリーまたはノンカロリー商品の需要が増えてきているから。商品開発側は当然売れる商品を販売するわけであって、ダイエットや筋トレで食事制限をする人が多いことから、こういった低カロリー商品はよく売れるわけです。

みなさんもダイエット中だと、お菓子はカロリー高いのわかってるから手を出しにくいけど、低カロリーアイスやチョコがあれば買っちゃいませんか?コーラ飲みたいけど、少しだけ気を遣ってゼロカロリーコーラを選んだりしませんか?そういうことです。

メーカー側は需要のある商品を開発するわけなんです。しかし、人工甘味料はまだまだ不明な点が多いので、今後の研究結果などに期待をしていきたいところです。

人工甘味料は全てが悪なのか?

もちろん、そんなことはありません。一概にすべてを否定するなら、日本の加工食品は何も食べれないことになります。あくまで「カロリーや血糖を抑えることができる」ということ理解しておきたい。

その根本としては、砂糖を摂取しすぎないことにあります。急に甘い物をカットできるようになるなら誰も苦労はしないはず。なかなか難しい人にとっては、最初は低カロリー商品でカロリーや血糖を抑えていければいいのではないでしょうか。タバコが有害だけど禁煙できないから、まずは電子タバコやニコチンガムで対処しよう的な感じです。

人工甘味料がダメだからといって、高カロリーなものばかりを摂取しているのも結局体に悪影響です。なので、依存しない程度に適度に活用していくのが、有効な活用方法となります。

人工甘味料を摂取する上での心掛け

人工甘味料を摂取する上で以下のことを心掛けておいてほしい。

  1. 上手く活用すればダイエットに効果的
  2. 低カロリー商品に依存しないこと
  3. 摂取が悪ではなく、習慣的な摂取が悪

基本は、人工甘味料に頼るのでなく、自分でしっかりコントロールしていけるようにすることが大事。その一環として、低カロリー商品を導入するのは有効な活用方法であるといえる。逆に自分で制限していくことを考えず、ずっと摂取し続けるのは良くない。

何事も過剰摂取は体に悪影響です。人工甘味料がダメ、糖分がダメ、脂質がダメと言ってたら、私たちが食べれるものはなくなってしまいます。人工甘味料が絶対ダメなのであればプロテインも同じこと。プロテインは、言い換えるならば人工たんぱく質ですからね。笑

糖分も脂肪も適度な摂取だと、体のエネルギー源などになり、良い働きをしてくれるのです。低カロリー商品は目を引きますが、それに依存することなく普段の食生活を送り、健康な体を手に入れていきましょう。


さいごに

人工甘味料は使い方によって、健康にも不健康にもなる。低カロリー商品には「健康的」などのようなことが記載されてることも多いですが、あくまで低カロリーだから健康と思っててください。

適度なカロリー制限で摂取カロリーを維持できるからこそ健康なのであり、低カロリー商品に使用されてる人工甘味料が健康なのではありません。

しかし、何度もお伝えしてますが、低カロリー商品は血糖とカロリーを抑えることができます。なので、他の食品などと上手く併用してダイエットなどに活用していけたら、人工甘味料も強い味方になります。

正しく理解して上手く活用するための基礎知識として、「人工甘味料の種類と特長」という記事を書いています。ここには、日本で使用されてる代表的な人工甘味料の種類や特長を解説し、人工甘味料を使うことで低カロリーなのに甘さを出せる理由などがわかります。

人工甘味料の体への影響は、まだまだ研究結果もバラつきがあり人によって反応は異なるため、絶対的な判断は今のところ難しいのが現状。普段から偏ることがなく、適度な摂取と適度な運動をしっかり心掛けていきましょう。これが一番健康的な体を手に入れる方法であります。

以上、みのっちでした。

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