こんにちは、みのっちです。みなさんは、体脂肪や脂肪と聞くと悪いイメージしかないように思ってませんか?特にダイエットをしている人は、体脂肪を落とすことに日々努力をしていることでしょう。
ところで、みなさんは体脂肪についてどれくらい知っていますか?何となく悪いからってだけで脂肪を落としてませんか?正直なところ、人間の体に不要なものなんてないのです。つまり、体脂肪も過剰につくのは悪影響だが、良い役割をしてくれる部分もあるのです。
今回は、そんな体脂肪についての基礎知識を簡単に解説していきます。
それでは早速いきましょう。
体脂肪が体に必要な理由
そもそも体脂肪とはいったい何なのか?これについて以下に解説していきます。
人の体と体脂肪
体脂肪とは、文字通り体についた脂肪のこと。人の体には、筋肉・骨・靭帯・脂肪など様々な組織があります。
人の体の約60%は水分で構成されており、その他には内臓・筋肉・骨などの固形成分が約22%、残りの約18%が脂肪といわれています。
みなさんが普段食べる肉をイメージしてみてください。どの肉にもたいてい脂身の部分がありますよね。人間の体も同じように、筋肉の部分と脂肪の部分があるのです。
この組織構成の比率はあくまで平均値です。当然この数値には、年齢・性別などによって変化し、個人差もあります。参考程度に捉えておいてください。
体脂肪の役割
ダイエットをしてる人は、体脂肪をなるべくつけたくなかったり、むしろ体脂肪は全くない方がいいとすら思ってる人もいることでしょう。しかし、体脂肪も低ければ低いほどいいというわけではありません。
前述したように、人の体には不必要なものはないのです。つまり、普段悪者にされる体脂肪にも人の体を守るために大事な役割を担っているのです。その役割とは以下の通り。
- 外的刺激からの衝撃緩和
- 保温
- 栄養の貯蔵
体脂肪は誰もがわかる通りぷにぷにしてるため、物が当たった時などの衝撃を緩和するクッションの役割をします。そして、脂肪は体を動かすエネルギー源にもなるため、いざという時(体内エネルギー不足の時など)のために栄養を貯蔵しているのです。
このように、体脂肪は人が生きていく上で重要な役割を担っているため、過剰な体脂肪は悪影響だが、ある程度は必要な組織なのです。
体脂肪はなぜ増えやすいのか?
体脂肪が適度に必要なのはわかったが、でもなぜかめっちゃいっぱい脂肪って身に付きますよね…。ではなぜ、望んでない程の過剰な量の脂肪が体についてしまうのか?これには2つの理由があります。それは以下のとおり。
1.脂肪組織は膨らみやすい
2.食品に過剰に含まれてる
これについて一つずつ解説していきます。
脂肪細胞は膨らみやすい
なぜ、体脂肪がつくことをみんな嫌うのか?言うまでもなく太ってるように見えるからです。過剰な体脂肪は見た目がカッコ悪いだけでなく、病気にもなりやすくなります。
体脂肪がつくと太って見えるのはなぜか?それは、脂肪細胞は膨らみやすいからです。体脂肪を構成する脂肪細胞は、栄養素を取り込むと膨らみ、そこから分裂して数を増やします。そして恐ろしいことに、脂肪細胞が分裂して増えるのには上限はない。つまり、いくらでも増えるということです。筋肉は勝手に身に付かないのに、脂肪は勝手にかつ無制限に増える。人の体って不公平ですよねw
なので、必要以上に摂取すればするほど脂肪はどんどん膨らんで分裂を繰り返すので、当たり前のことですが過剰摂取には注意しましょう。
脂質は食品に多く含まれてる
体脂肪がつくのは、基本的に食べ物からです。そもそも食品には、どの栄養素よりも脂質が含まれてる割合が大きく、脂質だけでなく脂肪として蓄積される成分も多い。そのため、何も気にせず食事してると、だいたいの人は体脂肪となる成分を過剰摂取してることになります。
それに食事だけでなく、お菓子などの甘いものも食べますよね?お菓子が太りやすいことは誰でもわかるので、このへんは割愛します。基本的に糖質と脂質の食べものですからね。悲しいことに、人がおいしいと感じるものはカロリーが高く、脂肪分も多く含まれているのが現状。
最近では、人工甘味料を使用した低カロリーでもおいしい商品がたくさん売っています。体脂肪を過剰につけないためにも、このような低カロリー商品の購入は一つの選択肢として、上手く活用してきたいところです。
皮下脂肪と内臓脂肪の違い
誰でも一度は聞いたことがあると思うが、人の体の脂肪には2つの種類がある。一つは「皮下脂肪」、もう一つは「内臓脂肪」である。このそれぞれの特長について以下に解説していきます。
皮下脂肪
皮下脂肪とは、皮膚の下にある脂肪のこと。一般的に太って見えたり、表面から触ってやわらかい感触がするのは皮下脂肪が多いからです。皮下脂肪は全身に身につき、男性より女性のほうが少しふっくらして見えるのは、この皮下脂肪の違いからくるものです。
皮下脂肪は全身に身につきますが、その中でも特に腹部や下半身に多くつきやすい傾向にある。このように全身的な皮下脂肪による肥満を、一般的に皮下脂肪型肥満と呼ぶ。
この皮下脂肪が、主にエネルギーの貯蔵・気温変化による保温・外刺激からの衝撃緩和の役割を担っている。
内臓脂肪
内臓脂肪は、文字どおり内臓に近い部分にある脂肪のことを指す。つまり、表面的な場所にある皮下脂肪と違い、体の深部にある脂肪のこと。内臓脂肪は、内臓の位置を固定する役割を持っていますが、増えすぎるとお腹がぽっこりと出てきます。これは、内臓はお腹付近に集中して位置しているからです。
そして、皮下脂肪と内臓脂肪の違いで大きな問題となるのが、内臓脂肪は増えすぎると病気になりやすいということです。よく耳にするメタボリックシンドロームです。メタボは内臓脂肪の蓄積がきっかけとなり、脂質異常症・高血圧・糖尿病や他にも様々な病気を引き起こす原因となります。
一般的に誰でも簡単に確認できる、内臓脂肪量が危険とされる基準は以下のとおり。
- BMIが25以上
- 腹囲周径が、男性:85cm以上、女性:90cm以上
内臓脂肪面積が男女ともに100cm2以上だと病気のリスクが上がり、上記の腹囲周径が内臓脂肪面積100cm2に相当するとされています。詳しいメタボ判定は厚労省HPをご確認ください。
内臓脂肪の蓄積はなぜ病気になりやすいのか?それは、内臓脂肪は皮下脂肪より活性度が高く、脂肪細胞からさまざまな物質を分泌して体に悪影響を与えるのです。しかしその一方で、活性度が高いということはエネルギーとして放出もされやすいということ。つまり、内臓脂肪は皮下脂肪に比べて、身につきやすくもあるが落ちやすさもあるのが特長となります。
さいごに
今回は、体脂肪の基礎知識について解説しました。体脂肪と聞くだけで悪と捉えられがちですが、体にとっては必要不可欠な組織。ダイエットをしてる人は脂肪をなるべく落としたいと考えるかもしれませんが、その前にこういった体脂肪の良し悪しもしっかり理解した上でダイエットをしていきましょう。体脂肪率に関しても、基準範囲が定められているということは、下限値と下回るのも体的に良くないということ。何ごとも過剰になりすぎず、適度な範囲を心掛けて健康を手に入れていきましょう。
以上、みのっちでした。
1.なぜ人の体には脂肪がつくのか
2.体脂肪にはどんな特長があるのか